子育てをしていると、毎日いろいろなことが起きますね。
いいことは嬉しいけど、悪いことはずぅーんと気持ちが落ち込むときも。
今日は、そんなときに知っておくと心がラクになる方法をお伝えします。
事実は変えられないけど、解釈は変えることができる
先日インスタグラムでこんな投稿を目にしました。一部引用して、ご紹介しますね。
コロナによって子どもの成長に悪影響があると思いますが…という最近多い取材。
悪い影響があるに違いないと思っている大人といると子どもに悪い影響がでます。
日本キッズコーチン協会理事長 竹内エリカさん
コロナという事実は一つ。自然は人に関係なく営まれているけれど、人間はそれぞれ自分の都合で思い悩むこともありますね。
理事長の言葉からは、自分が幸せを感じ心地よい方向に、捉え方を変えていいんだよというメッセージを感じました。
後ろ向きになったときほど事実を受け入れて、良い面を見るようにしてみませんか。きっと気持ちが前向きになるのを感じられると思います。
うちの子は敏感な子?!捉え方を変えて、良い面を認めよう
わが家の長男(10歳)は、敏感な子です。小さなころは、大泣きしてベビーカーに乗らず、抱っこでしか移動できなかったり、年少の参観日に泣いてクラスを飛び出し、私から離れなかったり…
この当時よく言われた言葉が「過保護だね」「ママが甘やかすから、そんなに泣き虫になるんだよ」といったもの。
その言葉を深刻に受け止め過ぎた私は自分のことをダメな母親だと責め、息子が泣いたら突き放したり叱ったりするようになりました。けれど強くたくましくなるようにという願いに反し、どんどん萎縮し消極的になってしまいました。
そんなときにキッズコーチングに出会い、それまでの方法をスパッとやめたのです。
まず“敏感”という事実を“観察力があり人の気持ちを察する能力が高い、優しい子”と解釈しなおしました。
そして強引に活動に参加させたり、自分から引き離したりすることをやめ、息子の気持ちに寄り添うようにし息子のペースを大事にしました。
すると徐々に、初めての場所や知らない人がいるところでも、私から離れ活動に入って行けるようになりました。
親に言われたように子は育つ。言われたように思い込むのが“言霊”の正体
アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが提唱した“ゴーレム効果”をご存じですか?相手に見込みや可能性がないと思っていると、実際その通りになっていくという心理効果です。
子どもは無意識に、親の期待に応えようとする傾向があります。しかし、その思いと裏腹に期待値が低い接し方をされてしまうと、その期待値の低さに誘導されて、成績が下がったり消極的になったりすることがあると言われています。
ゴーレム効果と対になるのが“ピグマリオン効果”、こちらは相手の期待に由来して、自分のパフォーマンスが上がり、期待に応えていくという心理効果です。
せっかく子育てに使うなら“ピグマリオン効果”をうまく活用したいですね。
よい面に注目する方が、子どもの立ち直る力を育てることができる
「良い面ばかりに注目したら、子どもが天狗にならない?」と聞かれることがあります。
心配しなくても大丈夫。子どもは小学生になったころから自分と他人を比較するようになり、負けて悔しいといった感情を持つと言われています。社会が天狗の鼻を折ってくれるんですね。
私は、社会と家庭の役割は違うと思っています。
負けたときや落ち込んだときでも「よくがんばったね」「チャレンジできたね」などと良い面に注目し、認めてあげてください。それが、立ち直る力を育ててくれます。それを繰り返すうち、健全な自己肯定感が高まります。
そうなれば“自分は大切な存在”“自分はかけがえのない存在”という感覚を自分以外の人にも同じように持つことができますよ。
安心してお子さんの良いところをたくさん認めてあげてくださいね!