子どもの心の成長。思いやりの気持ちが育つ時期がある
先日5歳の子どもを持つお母さんと話していると、家では自分の思いどおりにならないとすぐ怒る、人の気持ちになって物事を考える事が難しい感じで心配というお話を聞きました。
優しく思いやりのある子に育ってほしい。お友達と仲良くしてほしい。そんな親心、よく分かります。他人のことを思いやる気持ちって、いつ頃育つのでしょう?
実は、子どもの心の発達段階において思いやりが育つ時期があるのです。
キッズコーチングの7ステップで心の成長が分かる
私が子育てで悩む中で学んだキッズコーチングでは、0歳~6歳までの子どもが経験すべき心の発達を7つの段階に分類した7ステップという理論があります。子どもは0歳から6歳まで、1歳ずつ1つのステップを登って成長していきます。
その7ステップの中で、思いやりの心が育つ時期は5歳と言われています。
人の気持ちに共感する能力が発達するのは5歳
2歳の子がおもちゃの取り合いし、取られた子は泣いていることってありますね。その時、おもちゃを取った子に「おもちゃを取られた子は嫌な気持ちだよ」と叱っても、2歳ではそれを理解する能力が発達していないので、また繰り返してしまうということが起きたりします。
5歳頃になると、相手の気持ちが理解できたり共感できる能力が育ってきます。人とのかかわりで嬉しいと感じる経験、人の役に立って喜ばれたという経験を積み重ねてどんどん思いやりの心を育みましょう。
例えば、お手伝いをしてくれたら「ありがとう!お母さん、とても嬉しいわ」とお母さん自身が自分の気持ちを積極的に伝えていきます。そうすると、これをしたら嬉しいんだな、喜んでくれるんだなと分かってきます。
5歳になったらごっこ遊びで思いやりを育てよう
我が家の5歳の双子は、ごっこ遊びが大好き。アニメなどの登場人物になるときもあるし、犬や猫など動物になるときも。そんなときはコスチュームを着たり、服の色を合わせたりして楽しそうです。何かになりきっているときは、いつもはなかなかしないお片づけをサッとしたり、話をよく聞いたりするんですよ。
ごっこ遊びを始めるのは、自分以外の存在に気づき、社会の仕組みを理解し始めている証拠です。自分ではない誰かの気持ちが想像できるごっこ遊びは、共感する力が育ちますのでぜひ一緒にしてみてください。
楽しむ中で、相手を気にかける優しい言葉を使うと思いやりを育てるのに有効です。
我が家の双子は、ごっこ遊びのときアメリカのキャラクターになると英語しか話さなかったり、動物になった時はしぐさや鳴き方までなりきるので見ていておもしろいです。今しかないこの様子を楽しみたいです。