習い事への考え方は各家庭で様々。でも大切なポイントは共通している
子どもの習い事は“どのようなスキルか、どのような先生につくか、なぜそれを選ぶのか”と、いろんな観点で各家庭の考え方が色濃く反映されます。
子どもにとって習い事は、学校や園とは違う世界への入り口です。その新しい世界がキラキラ輝く世界なのか、暗く辛い世界なのか。
それは私たち大人次第です。
特に、お母さんがかける言葉の力は絶大です。ぜひ好奇心を刺激し、ワクワクするような言葉をかけてください。
学びの原点は好奇心。お母さんの担当は教えることではなくワクワクの種を蒔くこと
子どものすべての学びの原点は好奇心です。行動力も思考力も、好奇心から生まれます。
習い事は必須ではありませんので、選択は自由です。ただ子どもが “楽しそうだな”と思うことは大切なポイントです。
子どもには“必要だから”や“できたら有利”などという理由は通用しません。
だからこそ、まずは子ども自身が“楽しそうだな”と思える、お母さんの前向きな声かけが必要なのです。
苦手なものをなくしてほしいための激励のつもりが、結果は親の望みと反対に
以前の私は、息子のできないことを指摘して、欠点と思っていることを無くそうと必死でした。
例えば、当時まだ年中さんの息子を水が苦手という理由でスイミングスクールに入れたことがありました。
厳しい指導で、水が好きな子はどんどん伸びていきましたが、息子は水とスクールに恐怖心を抱いて毎日怯えて泣くようになりました。
ただ苦手を克服してほしいだけなのに、あなたのためなのに…。そんなふうに思いつつ、頑張って通わせていた気がします。無理強いした結果、親である私自身の望みとは逆に、息子は水泳が嫌いになってしまっていたのです。
それに気づいた私は、先生方が優しくて楽しいと評判の別のスクールへ、通わせてみました。
そのスクールはできるようになったことをたくさん褒めてくださるコーチ陣が多く、水泳に消極的だった息子もみるみる上達。
私も息子ができることが増えていくのを先生と共に伝え続けました。
親子で「今日は〇〇を頑張ろう!」と前向きに声をかけあい、前向きなイメージでスクールに通うことができるようになったのが上達への近道だったのです。
叱咤は必要なし!やるきを増幅させるのは未来を見せるワクワクする言葉
前向きな声かけとは、例えば「練習しないとうまくならないよ」「できないと恥ずかしい」という否定的な言葉を使わない声かけです。例えば「練習して上手になろう」「この前よりできるようになったね!うれしいね!」です。
お母さんは“このままでは上手にならない。だから、もっと練習して上手になってほしい”と思っていますが、「うまくならないよ」という声かけをしたときの子どもの脳内には「うまくならない自分」のイメージが浮かぶのです。
上達している自分や楽しんでいる自分をイメージしてワクワクさせることができることが上達への近道です。ぜひ、習い事の際は前向きな声かけを意識しましょう。