天気の良い休日はちょっとお出かけしたくなりますよね。わが家では宅配の箱に入っていた緩衝材で、外で走って遊ぶおもちゃを作りました。ものすごく簡単ですが、このおもちゃはとっても学びの多い作品の1つです。
手作りおもちゃで出かけよう!
だんだんと気温が下がってくると、外に出かけるのはちょっと…と家で過ごすことが増える反面、日差しの暖かな日は「今しかないかも!?」とウキウキ出かけたくなりませんか?そんな時、在宅日におもちゃを作っておいて、それを持って外に出かけるのはどうでしょうか?
この手作りおもちゃ、廃材などで作ると効果的です。
自分で作ったものは案外大切にしてくれます。もし壊れてしまっても工夫すれば他のおもちゃにもなります。廃材なのでお財布に優しいというメリットもあります。もちろんSDG’Sの観点からも持続可能な開発目標について、子どもと一緒に未来を考える機会にもなります。
〝一緒に作る″が子どもの脳の発達を伸ばし家族の絆も深める!
親子で同じ体験を共有すると親子の関係がとても豊かになります。笑顔を交わしながら作業を共にすることで、親子の絆が深まっていきます。この深まりによって子どもの脳の発達を伸ばすことが近年の研究でも明らかになっています。
ここでのポイントは、双方向のやりとりにすること。
親子でしっかりと相談したりお互いアイディアを出し合ったりしながら楽しく作業しましょう。言葉選びも大切です。
「ここ、赤で塗ってね」よりも「ここは何色がいいかな?」にすることで子どもの想像力もやる気も上がります。
自分は赤がいいと思っていても、子どもは「青!」と言うかもしれません。そこで子どもと自分の発想の違いを楽しめます。
また切り方や折り方などの方法を伝える時も「ここを折るのよ」とやって見せるだけよりも「こう折るんだけど一緒にやってみようか」等とやり方を見せながら子どもに実際に体験させてあげてください。
簡単な工作であれば子どもに先生役をお願いしても効果的です。人に教えることで子どもの学びは大きくなります。会話も合わせて楽しんでください。
子どもが好む作業で楽しもう!
子どもと一緒に作業しようとすると、つい「はさみが不得手だから練習しよう」とか「色塗りをもっと丁寧にできるようになろう!」と苦手なことに取り組むように考えがちです。
わが家でもはさみの苦手な息子に「練習させなくては!」とわざと切る作業の多いものをチョイスしたことがありますが、あっさりと目論見がばれてしまい「これよりもほかのもの作ろう!(にっこり)」と、なりました。ものの見事に準備した作品ができ上がりませんでした。
逆に切る作業は少なめでも、ちょっとだけ取り入れた上で大好きなシール貼りが多めになっていると、苦手なものを頑張れる力になりました。
作業よりも動くことの方が好きなタイプの子どもには難しいかなと思うかもしれませんが、踊りながら、歌いながらでも、できたらいっぱい遊べて楽しいねと話しながら作業すると思いの外作業を頑張れることがあります。
また、いろんなことに不安の多い作業の好きな手先の器用なタイプの子どもは、いろんなできたを1つずつ認めてあげることで自信に繋げることができます。
もちろんこの機会を使って苦手なことにチャレンジすることは大切です。
しかしそれ以上に子どもがワクワクしながら活動できることが様々な心と体の大きな成長になります。ワクワクは学びの原点です。子どもが好む作業も合わせてしっかりと楽しんでください。楽しい気持ちが子どもの様々な能力を伸ばして苦手を克服しようとする力をくれます。
学んで遊んで深まって。手作りおもちゃで一石三鳥以上の毎日を!
最初に紹介したおもちゃ。
空気の入った連なった緩衝材の先に紐をつけて、ペンで好きな絵を描くだけのとてつもなく簡単な工作です。
しかしこれだけの作業の中にいろいろな学びの要素が隠れています。
並んだ緩衝材の面にたくさんの絵や模様を描いたり色塗りをすることで集中力が育ちます。紐をどこにつけるか、紐の長さをどうするか、折り紙で手足をつけてみようかなど話し合いながら作ることで創造力とコミュニケーション力がついてきます。
ぜひ親子で笑顔を交わしながら、いろんな工作を楽しんでみてください。
このおもちゃ、持って走ると連凧のように浮かび上がります。親子で一緒に走って遊ぶことで体力づくりもでき、どんな速さで紐をどう持って走ると上手に浮かび上がるかを考えることで科学的思考もついてきます。わが家はこちらの実験と研究の方が子どもの関心が大きかったです。