7歳と4歳の子どもを連れて、初めてのキャンプに行ってきました。楽しい思い出を作るつもりだったのに、終始叱り続ける結果に。どうしてこうなってしまったのか、落ち着いて考えてみました。
私の失敗談ですが、これから家族で初キャンを迎える方のヒントになれば嬉しいです。
楽しいキャンプにしたかったのに、終わってみれば叱ってばかり
私自身が子どもの頃は、家族でたびたびキャンプに行っていました。テントを張って、火を起こして、ハンゴウでご飯を炊いて、テントで寝る。夏休みの一大イベントで、楽しい思い出として記憶に残っています。
下の子が4歳になり「そろそろ我が家もキャンプにいこうか」と自然な流れで話は進みました。主人は子どもの頃からボーイスカウトで鍛えた腕前を披露しようと大張り切りです。楽しい思い出を作りたい。その一心で準備を進めました。
ところが、いざ当日を迎えてみると、記念写真を撮る余裕さえありません。隣の若者グループが自撮りしているのを見て、かろうじて撮った一枚が下の写真です。
初めての場所に来ていつもと違う雰囲気にはしゃぐ子どもたちに対して「そっちに行っちゃダメ」「ゆっくり歩いて」「早く〇〇して」と小言を言い続け、言うことを聞けないときには声を荒げて叱ることもありました。
「楽しい思い出を作るために来たのに、どうして?」
そう考える暇もなく、目の前でパンが焦げていきます。
帰り道、後部座席で疲れて眠る子どもたちを見ながら、沈黙のまま車を走らせました。
「あんなに怒られて、初めてのキャンプは楽しかったかな?」
私はなぜ子どもを叱ってばかりいたのか。原因に向き合ってみた
原因1:自分が不慣れなため、余裕がなかった。
主人はボーイスカウト仕込みでキャンプなんてお手のもの。自前のテントも寝袋も持っていて、経験も豊富です。しかし私は、よく考えてみれば子どもの頃に家族で行ったキャンプが最後。大人になってから、自分の力でキャンプに行ったことはありません。
テントの立て方も火の起こし方も実はわからず、私自身が主人の指示を待つ状態です。その上、私の性格は失敗したくない完璧主義なところがあるので、目の前のことをうまくこなすことに必死になってしまっていたのです。
私自身の気持ちに余裕がないため、子どもが言うことを聞かなかったり大声で騒ぐことが許せなくなっていました。
原因2:準備が十分でなかった
毎日の送迎やお弁当作りに忙殺され、準備をする時間は決して十分とは言えませんでした。そもそも私が知識不足なため、子どもたちに事前に話して聞かせたり、注意事項を約束しておくなどの心の準備もできていません。
学校の遠足などでは、事前予習をして、ルールを決めておくものです。
いきなり初めての楽しそうな場所に放り出された子どもたちが、思わず走り出したり、触ろうと手が出ることは自然なことです。それを予測して「これだけは守ろうね」というお約束をきちんとしていなかったため、行き当たりばったりで叱ることになったのだと思います。
原因3:目的を明確にできていなかった
海外で生活することが多い我が家にとって、今回のキャンプは日本にいる間にしかできないとても貴重なイベントでした。楽しいキャンプの経験を子どもにもさせてあげたい、それが一番の願いでした。
子どもにとってみれば「テントで寝た」だけで十分で、食事はコンビニのパンでもよかったのかもしれません。
「せっかくだから」「次はいつできるかわからないから」などと頭でっかちに考えて”完璧な”キャンプをしようと思うあまり、空回りしてしまいました。
思い出は作ってあげるものじゃない。お母さんも一緒に楽しもう!
私にとって初めての子連れキャンプ。100点を目指さずに、60点、いや30点くらいで合格のつもりで行けばよかったな、と思っています。
失敗してもいい。むしろ、失敗したときにどう対応するかをみんなで考えられたら素敵!そんな目標を立てていれば、あんなにカリカリせずに済んだかもしれません。
私のように初めてのことが苦手な完璧主義のお母さんは、30点でも合格!の気持ちでいくことをお勧めします。
そもそも、楽しい思い出を作る!という目的を達成するためなら、わざわざ不慣れなキャンプじゃなくても、自分の得意なことを一緒にやるのも一つの手ですね。
これから迎える夏休み、いつもより長く子どもと一緒に過ごす時間が取れそうなお母さんは、ぜひご自分の趣味に子どもを巻き込んでみましょう。
好きなアイドルのDVDを一緒に見る、刺繍を一緒に刺してみる、早朝にヨガをやってみるなど、お母さんが忙しくて普段できなかったことをやるチャンスと捉えるのもアリです。
楽しそうに夢中になっているお母さんと過ごす時間、それが一番の思い出になりますね!
我が家はこの夏、私の大好きなアーティストのコンサートに子どもたちも連れて行くことにしました。お母さんが必死すぎて、子どもが騒いだらまた叱ってしまうかも!?今度はお母さんが彼らをどれだけ大好きなのかを事前にしっかり説明して、静かにすることをお約束してからコンサートに挑みたいと思います。