イヤイヤ期でもあるまいし、小学生になってまで「イヤ!」って言う!?最初はその事実に衝撃を受けました。でも、ちょっと声掛けを変えるだけで「イヤ!」が激減。小学生の「イヤ!」が気になる方はぜひ読んでみてください。
中間反抗期の反抗的な態度は、お母さんの声掛けを変えて対応を
「中間反抗期」ってご存じですか?
反抗期にはいくつか種類があります。2歳くらいで出る第一次反抗期(いわゆるイヤイヤ期)と、思春期への突入とほぼ同時に起こる本格的な第二次反抗期。その二つの反抗期の間にやってくる反抗期を、中間反抗期と呼びます。一般的には小学校の低学年から中学年の間に現れる反抗期です。
イヤイヤ期ならまだしも、小学生になってまで話しかける度に「イヤ!」を連発され、うんざりしているお母さんはいないでしょうか。
他ならぬ我が家がつい数か月前までそうでした。
私「お風呂入ってね~」
子「イヤ!」
私「宿題今しちゃった方が楽じゃない?」
子「イヤ!」
私「ご飯だからテーブルの上片付けて」
子「イヤ!」
とイヤイヤ期の子ども以上に小学生の子どもに「イヤ!」を連発されていました。何を言っても「イヤ!」の返事に私もイライラが募る日々でしたが、
”他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる”
エリック・バーン
ということで、まずは私から声掛けを変えてみることにしました。その結果は想像以上。「イヤ」と言われることが激減したので、今回はその方法をご紹介させていただきます。
たったこれだけ!行動を子どもに任せるだけで、反発心が和らぎ主体的に動くようになる
実践した声掛けは”必要な情報は伝えつつ、どう行動するかは子どもに任せる”というもの。具体的には
「お風呂いつ入る?お母さんは今から入るから、もし一緒に入りたかったら来てね!」
「今日は習い事があるからいつもの時間は宿題できないけど、いつする?」
「あと10分でテーブルの上にご飯を並べるから、それまでにテーブルの上のものを片付けておいてね」
などです。
以前は私のしてほしいことを、私のペースで指示・命令してしまっていました。でも、指示・命令されると、一気に反発心が大きくなるもの。結果「イヤ!」と言われることも増えてしまいます。それに対して「いつする?」「どうする?」「誰とする?」のように自分で決めてもらうだけで、自分の意思になるので一気に主体的に行動する確率が上がります。
先を予測する力が育つと、自分で考え計画・行動できる
実はこの声掛けに返事をするためには「今お風呂に入らなかったら、お母さんはお風呂からあがってしまうな」「習い事から帰ってご飯食べてお風呂入ったらすぐ寝る時間だな。じゃあいつできるかな」などのように、時間の流れの理解や、未来や過去を想像して予測する能力が必要となります。この能力は4歳頃に育つと言われているもの。
4歳頃が過ぎ、時系列が分かるようになってきた子には自分で考える力、決断する力を育てるのにもとても有効な声掛けになります。反発が多い子はもちろんのこと、あまり反発しない子にもぜひ取り入れてみていただけたらと思います。
子どもの時間は子どものもの。思い切って任せて、自分で考え行動する力を育てよう。
子どもの反発に頭を抱えている方は、今一度お母さんの声掛けが「~しなさい」のように指示・命令になっていないかチェックしてみてください。また「~してね」もお願いのようにも聞こえますが、お母さんの意図としては指示・命令に近い場合がほとんど。
指示・命令が多くなってしまっているお母さんは、実は多かれ少なかれ「こうしなければならない」と思い込みやすい完璧主義な面を持っています。
それが悪いわけではないのですが、子どもには子どもの時間の流れがあります。譲れないポイントは伝えつつ、子どもの時間の使い方は思い切って子ども自身に任せてみることで、反発心も和らぎますし、何より子ども自身が自分で考え行動する力が育っていきます。