かわいすぎて直したくない!?子どもの言い間違いへの対処方法

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直す?放っておく?子どもの言い間違いには2種類ある

言葉を覚え始めたばかりの子どもの言い間違いって、かわいくておもしろくて最高の癒しですね。

子どもが言い間違いをしたとき、どんな風にリアクションをしていますか?私の場合、正しい言葉に言い直すことも必要かと思いつつ、あまりのかわいさに1日でも長く間違っていてほしいという気持ちとがあり、毎回葛藤しています。

実は子どもの言い間違いには2種類あって、訂正すべきものとそうでないものがあります。訂正した方がいい間違いとは何か、そして子どもの心を傷つけない訂正の仕方とは何か、の2点をご紹介します。

直した方がいい言い間違いと、直さなくてもよい言い間違い

子どもの言い間違いの2つのパターンを見ていきましょう。

まずひとつ目は、舌足らずで発音できていない場合。本人は正しく言っているつもりなので直しようがありません。体が成長し、舌や口の筋肉が発達すると言えるようになることがほとんどです。この場合は訂正する必要はありませんが、かわいいからと何度も言わせたり、笑いすぎたりするのも避けた方が良いでしょう。

「とうもころし」「おじゃまたくし」など音が入れ替わる場合も同様です。頭では分かっていながら、口が発音しやすいように動いてしまっているだけなので、機能的な問題と捉えてよいでしょう。

ふたつ目が「まつぼっくり」を「マツブロッコリー」と言うような言葉の間違いです。これは訂正した方が良いパターン。

この場合は訂正の仕方にコツがあります。むやみに正しい単語を教えることばかりに目を向けず、子どもが伝えようとしていることを汲んであげましょう。

覚えたての言葉で楽しくお話ししているのに、いちいち間違いを訂正されてばかりいては、せっかくの楽しさが半減してしまいます。お話しする意欲が落ちてしまうかもしれません。会話を楽しみつつ、サラッと正しい言葉を添えるとよいでしょう。

我が家の場合:うちの4歳男児の言い間違い例と私の返答

4歳になったばかりの息子は「サ行」がまだはっきり言えません。そのため、本人は「ぼくさ、せんせいとしんかんせんをかいたよ」と言っているつもりでも、大人には「ぼくたー、てんてーとちんかんてんをかいたよ」と聞こえます。

この場合、口が回っていないだけなので、何が言いたいのか理解できるのであればそのまま「先生と新幹線を描いたんや、みせてくれる?」と会話を続けます。

「まつぼっくり」のことを「まつぶろっこりー」と言っていたこともありました。これは野菜のブロッコリーと混ざって別の言葉になってしまっています。

「みてみて、まつぶろっこりーみつけた!」と言ってきたら「ほんまや!大きなまつぼっくりやな」のように、さらっと言い換えて正しい言葉を伝えるようにしています。

ポイントは、わざわざ「まつぶろっこりーじゃないよ。まつぼっくりだよ」という言い方はしないことです。見つけた大きな松ぼっくりをお母さんにみせたい!という気持ちをしっかり受け止めつつ、さらっと正しい言い方を伝えればOK。

かわいくて面白くて、ついつい同じように言い間違いを真似て「まつぶろっこりーだねー」というご家庭もあるかもしれません。大きくなって間違いに気がついたり、お友達に指摘されたりして恥ずかしい思いをするかもしれないので、いくらかわいくても直してあげたほうがよいかもしれませんね。

余談ですが、このとき我が家は「まつぶろっこりー」が面白かったので、すかさず動画に納めました。「これ何?」「まつぶろっこりー」「何見つけたん?」「まつぶろっこりー」というやりとりをしつこく撮っているうちに違和感を感じた子どもが、みずから「まつぼっくりだった!」と気づいて去っていきました。

正しさより楽しさ重視でお話しよう。大人が正しい言葉を使っていれば心配無用

言葉を覚えるときは、周りの人が話している言葉を耳で聞いて真似することから始まります。そのため、時には本来の意味と違った捉え方をしていることもあります。

「あさって」という言葉を覚えた息子に「お出かけはあさってじゃないよ」というと「じゃあひるって?よるって?」と返ってきたことがありました。あさっての“あさ”を“朝”だと思い、“昼”や“夜”に応用したようです。4歳なりの解釈で、一生懸命考えながら言葉を聞いているんだなぁと感じたできごとでした。

舌足らずな言い方は、多くの場合成長とともに見られなくなってしまいます。心配しすぎることなく、楽しくお話をすることでどんどん語彙を増やしていきましょう。大人が正しい言葉を使ってさえいれば大丈夫です。

言葉を持った人間は、言葉を使って思考するようになります。例えば「悔しい」という言葉を知らなかった場合、悔しい気持ちも「なんかいや、腹がたつ」としか感じられないように、言葉を知らない感情は表現したり気づくことができないと言われています。物事を深く考えられるようになるためには、たくさんの言葉が必要です。

言葉を覚え始めたこどもは、一生懸命にできごとや気持ちを話にきてくれるでしょう。細かな言い間違いに囚われず、まずはお話を楽しみましょう。「お母さんがわかってくれた!」という喜びがさらにお話しする意欲につながりますよ。

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この記事を書いた人

わたなべ ゆみのアバター わたなべ ゆみ ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

ヨーロッパ在住8年目の駐在妻。
日本人がいない街で初めての妊娠、出産、子育てを経験し“ママがおしゃべりできる場所”の必要性を実感。海外で頑張る駐在ママの笑顔を支えるべく、オンラインでの子育て相談を始める。波乱万丈な人生経験とキッズコーチング の論理的な知識で『安心』と『癒し』を提供。

趣味はハンガリー刺繍とビーズ工芸。KinKi Kidsのファン歴25年。

6歳と2歳の子どもをホームスクーリング中。

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