園や児童館などの様子を見ていると「うちの子全然他の子と遊ばない」なんて思ったことはありませんか?
実は成長過程で自分一人の遊びに没頭する時期があり、お友達と遊べるようになるのはその後なんです。
子どもが別々にしか遊ばないときは、他の子への興味の種を育み中
子どもがお友達と遊べないと、お母さんはコミュニケーション力がないのではと心配になるかもしれません。やっと一緒に遊んだと思ったら、急に手を出してしまうなんてことも。
特に2歳頃の子は自分なりのルールを持って遊ぶ頃。そのルールが守られないと相手を攻撃することもあります。
この頃は一緒に同じことをするのではなく、別々の遊びをしながら他の子へ興味を持ち始ます。徐々に真似をしたり遊びを広げていけるようになるのです。一緒に遊んでいなくても影響しあっています。
2歳はマイルールの中で遊びたい。ひとりで遊びながら他の子へ興味を持つ頃
2歳頃は秩序期といって自分ルールを持っている時期。
積み木を並べる色の順番があったり、ミニカーはパトカーのみを使いたかったりします。自分ルールが守られないと嫌なのです。
行動量も増えてくるのでおうちだけではなく、保育園や子どもの集まる場所で遊ぶ機会も増える頃。お友達の存在に興味を持ち始めますが、この頃はまだ一人ずつの遊びを楽しみます。
自分のやりたいことをそれぞれが楽しんでいる中で、他のお友達の遊び方に興味を持ち始めます。協力して遊べるようになるまではまだ時間がかかるので、取り合いなどのトラブルも起こりやすいです。
一緒に遊ばせようとするのではなく、けがや危険がないようにそっと見守りましょう。
お友達と遊んでトラブルに。2歳は同じおもちゃでも個別に遊ぶことから始めよう
2歳のRくんは同じ年齢のお友達のおうちに遊びに行きました。
なかなか打ち解けずお互いに距離を取っていましたが、時間が経つと一緒に遊びはじめました。
Rくんがミニカーを並べている列にお友達が別のミニカーを並べると、Rくんは突然お友達のことを押し倒してしまいました。お友達が良かれと思って置いたミニカーは、Rくんが置いてほしい種類ではなかったようです。
Rくんにはお母さんから「危ないよ」と注意し、同じミニカー遊びでしたがお友達とは少し距離を取って遊びました。そ
の後はトラブルなく遊ぶことができ、子ども同士はお互いに気にしあいながら過ごしていました。
お母さんと遊ぶ中でコミュニケーションをおうちで練習してみよう
2歳頃は別々の遊びをする中で他の子に興味を持ちはじめ、じっと観察したり少しずつ関わってみたりします。ただ見ているだけでも相手の子からいろいろな情報を取り入れています。
他の子がいる場所でも、個々の遊びを楽しみます。興味を持ち関り合うときには危険がないように見守ることが必要です。
おうちで子どもと一緒に遊ぶときは、お母さんが隣で個別に遊びを楽しんでいる姿を見せてみましょう。子どもが興味を持ち関わりが生まれます。
子どもがおもちゃを取るなどのトラブルになりそうなことをしたら「○○が欲しかったんだね。ちょうだいって言おうね」とコミュニケーションの仕方を教えていきましょう。おうちで他の子と遊ぶ練習をしておくと、だんだんと覚えていきます。
- 2歳は一人で遊ぶ時期。共同作業を強要しないと心得る
- マイルールを尊重して自由にさせる。正しい遊び方はない。全部正解
- お友達との関わりは少しずつ増える。危険なとき以外は見守ろう