感染予防の自主隔離や学級閉鎖、天候不良で外遊びができないときなど、自宅で長期間小さな子どもと過ごすのは大変です。今回は親も子もストレスが少なく過ごせるための遊びのアイデア5選を紹介します。
親も子も笑顔になれるストレスフリーのおうち遊び5選
海外渡航の機会が多い我が家は、日本に入った後も、出る前も、感染予防のために長めに自主隔離をしています。
幼稚園児と小学校低学年の二人が、ずっと自宅にいるのです。外遊びをしたとしても最小限。私は在宅で仕事をしているので、ずっと相手をしているわけにもいきません。もちろん動画サイトや人気ゲームにもお世話になっています。
しかしそれだけでは一日持ちませんし。そんな窮地に追い込まれた私が苦肉の策で捻り出した遊びのアイデアや、子どもがはまった意外な遊び5選をご紹介したいとおもいます。
その1:スーパーボール+おわん
お祭りのスーパーボールすくいで手に入れた12個のスーパーボール。すぐに棚の下に転がっていきそうで家の中で遊ばせるのは億劫でした。しかし、あるとき味噌汁椀と一緒に遊んだら、とても楽しくなりました。
4歳の息子は、ボールの一つを自分に見立て、もう一つを”敵”にします。そしてボールを揺らすと、その2個のボールがまるで戦っているかのようにボールの中で跳ね回ります。最終的にお椀の外に出た方が負けです。
お椀の動かし方で自分が勝つようにできるんじゃない?と思ったあなた!私もそう思っていました。しかし、そこはスーパーボール。想像以上に弾むので、意外に動きが読めないのです。
動くボールをじっと目で追ったり、自分のボールが飛び出しそうになったらお椀で受けにいったりと、意外に体幹を使って体を支える動作が多く、飛び出したボールを拾いに行ったりもするので、30分くらいは集中して遊べました。
一つ注意点は、ソファやタンスの下に転がり込んでしまうこと。あらかじめぬいぐるみを並べるなどして隙間をブロックしておくと後が楽ちんです。
その2:段ボールで洞窟お絵かき
これは引越し業者さんに教えていただいたアイデアです。引越しの真っ最中に子どもが暇を持て余して大人の邪魔をしてしまうことがあります。そんな時は、段ボールを一つ用意して組み立てます。そして、その段ボールの”内側”にお絵描きしてもらうのです。
小学生なら外側にでも上手に描けるかもしれませんが、幼児にはこの洞窟お絵描きが大ヒット!
普段ないような大きな箱に入れるワクワクと、目に見える壁一面どこでも描いて良いという開放感が非日常的で楽しかったようです。大人にとっても、紙からはみ出したり子どもが動き回ることを制限できるので、安心して見守ることができます。
引っ越しのように大きな段ボールがあるときだけの「とっておき」にするのもコツです。
ペンは何色も用意する必要もありません。引っ越し中は段ボールに入れたものを描くため油性ペンがあると便利ですね。作業をしながらだとついどこかに置いて行方不明になることが多いのですが(私だけ??)使うたびに子どもから借りて戻せば「ペンどこ?」と探さずに済みます。
その3:きょうだいで挑戦!U F Oごみキャッチャー)
テーブルの上の散らばったおやつのゴミやティッシュ。みかんの皮にジュースの蓋。「片づけなさい!捨てなさい!」と注意するのも面倒で、結局自分でやってしまうというお母さん、もったいない!それも遊びになります。
きょうだいがいる場合は二人でやりましょう。ゲームセンターにあるUFOキャッチャーのように、一人が手をアームにして構えます。そしてもう一人が「みぎみぎみぎみぎストップ!」「まえまえまえストップ」のようにアームを捨てるべきゴミの上まで移動させます。そしてアームの子は「ウィーン」と言いながらそのゴミをキャッチして、ゴミ箱へ。
ゴミを拾ってゴミ箱に入れるという日常動作も遊びにしてしまうのです。きょうだいがいない場合は、お母さんが声をかけて、子どもにアーム役をやってもらうのもいいですね。お母さんはお茶を飲みながら「みぎみぎ」と声をかけるだけでOK。「捨てなさい!」より省エネです。
その4:エア大縄で郵便屋さん♪
私が小学生の頃はやったのが、大縄(地域によっては長縄ともいうそうですね)です。
「ゆ〜びんやさん、ゆ〜びんやさん、ハガキが10まい おちてます〜♪」
と歌いながら縄を揺らし、ジャンプしながら床にタッチしてハガキを拾う仕草をします。
なかなかの運動量です。
もちろん家の中では縄を回せませんし、人手も足りません。そこは想像力を使いましょう。
エアー縄跳びです。大人が本気で縄を回すように動いて、その見えない縄をジャンプするのです。エアーなので引っ掛かることはないし、狭くても天井が低くても問題ありません。
コツは、大人が本気で回すこと!肩こりにも効くので、PC作業の多い私には良い運動になっています。
階下への騒音の問題さえなければ、ぜひ取り入れてみてください。もちろん自宅だけでなく、遊び場のない場所での待ち時間を潰すのにも最適です。長時間ドライブの時などは、休憩のドライブインのちょっとした空き地でもできます。短時間でも運動量が多いので、気分転換に最適ですよ。
その5:古新聞で陣地取り
ルールは簡単。古新聞を一人一枚用意して、それぞれその上に立ちます。それが初めの陣地です。
じゃんけんをして、負けた方は新聞紙を半分におります。負けるたびに陣地がどんどん狭くなります。
半分の半分の半分の・・・と狭くなっていくと、段々と両足で立てなくなって、バランスが取れなくなります。そして陣地の外に足をついた方が負け。陣地が相手より狭くても、その中で立っていられたら勝ちです。
準備物は古新聞だけ。新聞ならホテルや空港内でも比較的簡単に手に入ります。半分に折るという指先の器用さも鍛えつつ、バランスを取ることで体幹も鍛得ることができる一挙両得の遊びです。
「どうやって楽しむか」を考えることで退屈な時間が思考力UPの時間に!
いかがでしたでしょうか?皆さんが普段やっている遊びはありましたか?
遊びはアイデア次第でどんどん広がります。子どもが「やりたい!」と言った遊びが色々な事情でできないときは「それはできないよ」と我慢させるだけでなく「どうしたらできるか」に目を向けてみましょう。
「できないよ」という代わりに「どうやったらできるかな?」と子どもに尋ねてみましょう。大人が思い付かないような面白いアイデアを出してきてくれるかもしれません。
「どうしたらできるか」を考える習慣は、今後生きていく中で困難に直面したときにそれを乗り越える力のもとになります。ユーモアを交えながら新しいアイデアを楽しむことができたら、どんな困難でも乗り越えていけるかもしれません。いくらかわいいわが子でも、ずっとそばについていることはできません。その代わり、普段の暮らしの中で「困難を乗り越える力」を伝えていきたいものです。
そのヒントが、実は遊びの中にもあります。不便な環境に置かれたときがチャンスです。
子どもに問いかけながら、お母さんも一緒に「どうしたらできるか?」思考にチェンジしてみましょう。
それでは一つ考える練習です。
Q、コップがないけれど1本のジュースを分け合って飲みたいとき、どうしますか?感染対策として、直接口をつけての回し飲みはしないこととします。ぜひ皆さんのアイデアを聞かせてくださいね!