進級・進学おめでとうございます。お子さんだけでなく、お母さんも変化点の多い緊張の4月ですね。気温の変化もあって、心も身体も不安定になりがちな時期です。不安は一つでも解消していきましょう。
大切なのは、子どもの気持ちを否定しないこと
クラス替えの季節です。どんなお友達と同じクラスになるかも気がかりでが、担任の先生がどんな人かも気になるところです。もし子どもが”新しい先生嫌い”なんて言い出したら、これからの一年が心配でしょうがありませんね。特に小学生の間は担任の先生がほとんどの教科を教えるので、一緒に過ごす時間も長いから尚のこと。そんなとき、あなたならどんな言葉をかけますか?今回は、避けた方が良い言葉がけをお伝えします。
合わない先生がいても当たり前。”嫌いかも”と感じた思いを受け止めよう
あなたは素敵な絵を見て感動しました。「この絵、素敵だね」と隣にいた人に伝えたときに「こんな絵のどこがいいの?」と否定されたらどんな気持ちになりますか?何を見て感動し、何を見て不快に思うかは人それぞれです。完全に同意してもらう必要はなくても、頭ごなしに否定されるのは悲しいですね。
ではここで、子どもが「新しい先生ちょっと嫌かも」と言ってきた場面について考えてみましょう。「そんなこと言わないの!」とか「気にしすぎじゃない?」のように子どもの気持ちを否定してしまうと、とても悲しい思いをさせてしまいます。
親としてはショックだったり心配だったり、いろんな気持ちが駆け巡って、思わず口をついて出た言葉かもしれません。こんな記事を書いてる私も、いざ急に娘からそんな言葉を聞いたら頭が真っ白になるかもな、と思っています。それくらいインパクトの強い言葉だと思います。
だから、お母さんにはただ一つ【否定しない】ということだけ覚えておいて欲しいのです。
“受け止める”ためには“繰り返す”のが効果的
子どもが「嫌いかも」と思った感情は、正しいか正しくないかジャッジされるべきものではありません。だから、ただ受け止めて欲しいのです。
”受けとめる”とはつまり、その言葉を“繰り返す”こと。
「そっか、嫌いかもって思ったんだね」のようにそのまま繰り返してあげましょう。ここで気をつけたいのは「お母さんもあの先生どうかと思うんだよね」のように同調する必要はないということです。仮に本当にそう思っていても、はっきり言葉にする必要はありません。まずは子どもの言った言葉を繰り返すことによって「あなたの気持ちは理解したよ」というメッセージを子どもに伝えましょう。それだけで子どもは安心するものです。
嫌な先生に当たったとき、親が子どもにしてあげられること
「新しい先生嫌いかも」という言葉を聞いたお母さんは、さぞかし心配なことでしょう。しかし、視点を変えてみてみると、お子さんがそんな不安な気持ちや心配事をお母さんに言葉にして伝えてくれていること自体がとても素敵なことです。お母さんとお子さんの間にしっかり信頼関係が築けている証拠です。まずはこれまでの子育てに自信を持ってください。そしてあまり深刻に心配せずに、子どもを見守りましょう。
子どもたちが持っている”困難を乗り越える力”を信じてみるのです。子どもの気持ちを否定せずに受けとめてくれるお母さんになら、辛くなったときには、きっとまた話してくれるはずです。
この春にまた一学年進級した子どもは、もう何から何までお世話を焼いてあげないといけない赤ちゃんではありません。お母さんが解決策を提案してあげる必要さえないかもしれないのです。
言葉を繰り返して気持ちを受け止める。これだけ意識できればお母さんとしてはなまるです。
キッズコーチング®︎を用いた個別セッションでは、心理学や行動科学に基づいた解決策のアイデアもお伝えしています。サポートが必要なときは、お母さんも不安を言葉にしてご相談くださいね。