命を守るチャイルドシート。楽しく乗ってお出かけを楽しもう
現在日本では、道路交通法により6歳未満の乳幼児にはチャイルドシートを着用することが義務化されており、実際にチャイルドシート着用時の死傷重症率は非着用時の半分以下というデータも出ています。(交通事故総合分析センターの資料参照)
日常的に車に乗っていてチャイルドシートが当たり前になっている子も多いと思いますが、たまにしか乗らない場合、なかなか乗りたがらない子もいるでしょう。
子どもの命を守ってくれるチャイルドシート、嫌がる子が少しでも進んで乗ってくれる工夫をまとめていきます。
慣れないドライブお出かけは事前説明が第一の鍵
お出かけの際、大人は自分たちで計画を立てているので、どんな車に乗ってどんな道をどのくらい走るのかなど、ある程度イメージが湧いていると思います。一方で子どもは説明をしないと分からないことがほとんど。
忙しいお母さんは、いざお出かけ前になるとおむつや着替え、おやつなど膨大な量の準備に追われ、肝心のお出かけの情報を伝えるのをすっかり忘れてしまうというのもよくあることかもしれません。
そんなの気になるの?」と思われるかもしれませんが、簡単にでも伝えておくことで子どもも心の準備ができ、受け入れやすくなります。ぜひ事前準備の1つにお出かけの概要を伝えてあげることも意識して取り入れてみてください。
それに加えて、子どもは生まれながらに持つ性格(気質)があります。気質によって反応も変わってきますので、ぜひ子どものタイプに合わせた関わりもプラスしてみてください。
子どものタイプに合った関わりで、ドライブを家族みんなで楽しもう
以下、簡単ではありますが5つのタイプに分けて効果的な関わりや声掛けをまとめましたので参考にしていただければと思います。
≪愛きょうたっぷりタイプ≫
→楽しいことに目を向けると気持ちが乗る。みんなで楽しむのがすき。
「チャイルドシートに座ったらこのお菓子食べよう」
「ママ、○○くんとチャイルドシートに乗ってお出かけ楽しみ!」
≪知的な優等生タイプ≫
→理論的に説明をすることで、納得して行動できる。大人のまねが得意。
「万が一事故にあってしまったときに、○○ちゃんのことを守ってくれるんだよ」
「ママがやってみたように、ベルトできるかな?」
≪好奇心旺盛、行動派タイプ≫
→体を動かすのが大好き。速いテンポ、勢いで誘ってみる。
「かっこいいいすがあるよ!!早く乗ってみよう!!」
「いすに座ったら空を飛んでる飛行機が見えるよ!」
≪感受性豊かな繊細タイプ≫
→初めての人や物が少し苦手。事前に触れる機会を作る。それが難しければ、写真などで見せておく。いきなり座るのが難しければ、触れるところから慣らしていく。不安を取り除く。
「この前見たいすと同じものだよ」
「ママもずっと隣に座っているから大丈夫だよ」
≪粘り強い、こだわり派タイプ≫
→急な予定変更が苦手。変更の可能性があれば、そこまで伝えておく。いつもと同じが安心。
「3時半、遅くても4時には降りられるよ」
「いすはいつもと違うけど、寒いときに掛ける毛布はいつものがあるよ」
子連れお出かけは休憩時間多めにとって!夫婦での共通認識が楽しむコツ
チャイルドシートは周りがしっかり囲まれているタイプのものも多く、想像以上に熱がこもりやすかったり、圧迫感があったりもします。いくら機嫌よく乗り始めても、ずっと乗っているとやはり嫌になってしまうので、嫌になる前にこまめに休憩をとるのがおすすめ。
休憩をとるとその分時間がかかってしまいますし、一度降りてしまうと、もう乗ってくれないかもしれないという心配もあるかもしれません。私も初めはそれを心配していましたが、わが家の場合はどんなに泣いていても、休憩を挟んで体を動かして戻ったら意外とすんなり乗ってくれることがほとんどでした。
子どもが産まれる前の夫婦だけの旅行のイメージで出かけてしまうと、考えていた工程通りに進まずイライラしてしまい、しまいに夫婦げんか…なんてことにもなりかねません。
夫婦だけのお出かけのときの倍以上の休憩をとるつもりで、夫婦で共通の認識を持ってお出かけをすることで家族の楽しいお出かけ時間になるでしょう。