子どもの素直な心はママの「ごめん」が育てます

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言い過ぎちゃった!そんなときはママも反省、わが子に謝ろう

子育てしていると、つい感情的になって子どもを叱りつけてしまうこともあるでしょう。子どもに愛情と期待を持って向き合っているからこそ声かけの語調がきつくなってしまうこと、ママなら誰しも経験していることではないでしょうか。

はっと我に返り「言いすぎた..」と思ったら、ママも肩肘を張らず、すぐに子どもに反省の意を伝えて謝ることをお薦めします。

ごく当然のように聞こえますが、感情的になってしまったことを自覚したあとも、かえってそれを取り繕うように「あなたが~だからママは厳しく言うのよ」「もっといい子にしてくれていたらこんな言い方しないよ」とより一層言葉を強めてしまうこと、ありませんか?
…..あ、それ、私でした!笑

間違いは取り返しのつかないものではなく、誠実さと素直さを持って向き合うもの

ママの立場からすると、きつく言ったその舌の根も乾かないうちに謝るなんて、居心地が悪くてできないと思うこともあるでしょう。親の沽券に関わると思うこともあるかもしれません。ですが、大人であるママも間違いを犯すことを子どもに知らせ、尚且つその際の行動の責任を自分で取る姿まで見せることで、子どもは多くの事を学びます。間違いは取り返しのつかないものではなく、都度自己を振りかえり謙虚に反省すればいいのだということ。そして誠実さと責任を持って相手に謝る姿勢が大事なのだということ。

子どもの素直な心を育てたいなら、まずはママがそのロールモデルとなることが大切です。

朝のイライラママに、わが子がハグしてきた理由

ある朝のこと。それはいつものように子どもたちの朝ごはんの支度やお弁当作りに手を取られる忙しい朝でした。ただいつもと違っていたのは、仕事のための資料の準備がまだ残っていたこと。それが頭に引っかかり、私は焦りと歯がゆさでイライラしていました。

そんな時に限ってお味噌汁のお椀をひっくり返す三男。「こらー!何してるのー!」と語気を強めて責めたててしまい、しまったと気づいたときにはあとの祭り。必要以上に強くなじられたような状況に、本人は不服そうな表情を浮かべています。眉根をひそめてしかめっ面をしながらテーブルを拭いている彼を見て私ははっと冷静になりました。息子とは関係ないそれまでの苛立ちがあいまって、思わず感情的になり過ぎてしまったことを自覚したわけです。

自分を省みてひと呼吸つき、私は息子の肩に手を置いて一言声をかけました。「ごめん、ママ言いすぎたわ」と。続けて、「朝から自分の時間管理がうまくいってないせいで焦ってたの。わざとこぼしたんじゃないのに嫌な言い方して、ママが悪かったね」と繰りかえしました。

ちょうどテーブルを拭き終わった息子は振り返ってぎゅーっとハグを返してきてくれました。よそ見してたからこぼしちゃったんだと反省する息子に私はもう一度ハグをしながら、「ごめんね。そして自分で拭けたの、偉かったね!」と耳元でささやき返しました。

慌ただしく余裕のない時間の合間に訪れた、短いけれど心温まる瞬間でした。

完璧な親である必要はない。等身大の自分でいよう

子どもの前ではちゃんとしていなくちゃと気を張るより、自分が悪いと思ったら相手に謝る。「ごめんねって言いなさい」と教えられるより、ママのリアルな心の動きと行動を見せてもらえる方がずっと子どもは納得します。

子どもの素直な心を育ててあげられるのは、等身大のママだからこそ。ぜひ実体験を通して、大切なことを教えてあげて下さいね。

仕事柄、完璧な子育てをしているんでしょうと思われがちですが、とんでもない!
毎日失敗もして、それを修正しながらちょっとずつ進んでいる、謝り上手の母親です!

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この記事を書いた人

南波明日美のアバター 南波明日美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

”ママの強みと子どものキラリを引き出し伸ばすコンシェルジュ”
「子どもの資質を開花させ、幸せな子育てを応援する」を理念に掲げるリトミックスタジオkirari代表。約3000人の子どもをリトミック指導。【親子の非認知能力】を底上げするリトミック教室として、大人向けの子育て講座、講演なども行う。

趣味は箏、読書、家族でキャンプ。テントの中でのお昼寝が至福のひととき。

元国際線CA/3児の母

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