お母さんがめんどくさそうな顔をして掃除機をかけていると、子どもは掃除を面倒なものと思うようになります。子どもが親の真似をするのは、行動だけじゃないんですよ。
楽しそうなこと大好き!子どもの特性を利用して家事を任せよう
私は、以下に挙げたような子どもの習性を利用して、お母さんが楽になる方法を日々研究しています。
- 子どもは大人と同じことをしたがる習性があります
- 子どもは楽しいことをすぐに見つける習性があります
- 子どもは本物にこだわります
この3つの習性を活かしてお母さんが楽になる方法、それは道具を使った掃除のお手伝いをしてもらうことです。
子どもが「やりたい!」と言うようになるコツは、親が楽しそうに実践して見せること。それに限ります。「手伝ってよ」と声をかけるより、お母さんが笑顔で「めっちゃきれいになるわ〜」と感激することが一番の近道です。
大人と同じことがやりたい時期は、お手伝いデビューにぴったり
2歳くらいの子がぺこりと頭を下げて「あーとぉ(ありがとう)」なんて言う姿は、悶絶するほどかわいいですね。なんでもしてあげたくなってしまします。実際のところ、たった2歳の子が相手に何かしてもらったことに対して、心から感謝の意を表しているとは思えません。大人が「ありがとう」と頭を下げているのをまねしているのです。
子どもはまねをする能力に長けています。“モデリング“と呼ばれる行為です。子どもは大人のすること、言うことをなんでも観察し、吸収します。それは行動だけでなく、気持ちまで。
お母さんが掃除を嫌そうにしていると「掃除は嫌なものだ」という気持ちまでまねてしまうのです。
そうすると、掃除嫌いな子に育ち、お母さんはいつまで経っても子ども部屋を掃除してあげなくてはいけません。
お母さんが楽しそうに掃除することで、掃除に興味を持ち、楽しんで実践してくれるようになります。
さらに、子どもの特性を利用して“大人と同じ”“本物の”掃除道具を持たせてあげましょう。ノリノリでお手伝いしてくれること間違いなしです。
子ども心をくすぐる秘訣は“本物”。掃除機のおもちゃより100均のコロコロが嬉しい
「最新のスティック型掃除機を購入したら、掃除が楽になっただけじゃなく夫がよく掃除機をかけてくれるようになりました」
そんな宣伝文句をよく見かけます。確かに最近の家電はかっこいいし、ロボットっぽい感じが男性心をくすぐるのかもしれません。
同じ要領で子どもの心もくすぐっちゃいましょう。子どもは赤ちゃんの頃から本物を見分ける能力があると感じたことはありませんか?気に入って離さないリモコンや家の鍵。似たようなおもちゃを買ってきても、おもちゃには全然興味を示さないことも。
だからこそ、本物の掃除道具を持たせるのです!お掃除グッズであれば、比較的軽量でお財布にも優しいものが多いです。コロコロや布巾、たわしなど、大人にとってはただの掃除道具でも、子どもは大喜びするものがたくさんあります。本物を持たせることで、より“大人らしく“掃除を手伝ってくれますよ。
達成感を一緒に味わって、掃除の魅力を伝えよう
子どもを家事の戦力にして、お母さんが楽をしましょう。子どもの特性を考えると、最初のお手伝いには“掃除”がぴったりです。もちろん初めは子どもの手だけで完璧な掃除ができるわけではありません。だけど、子どもが掃除のお手伝いに夢中になっている間に、お母さんが他の家事を進められたら、それだけでメリットありです。本物の道具を使って実際に掃除をしてもらえば、そのうちに上達してきます。
そして忘れてはいけないのが、お母さんが「楽しそうにやっている」こと。子どもは楽しいことを見つける天才です。掃除が嫌いなあなたは、演技でいいから楽しそうにやりましょう。そして「きれいになると気持ちがいいね」「部屋がスッキリするね」と言葉をかけて、達成感を一緒に味わえば完璧です。
掃除の後のスッキリ感を味わった子は、少なくとも成人してから一人暮らしの部屋にお母さんが掃除しにいく必要はなくなるだろうと(期待を込めて)思います。