夏休み、終わらない宿題への対処。実はお母さんによって全然違う!
夏休みが近づいてきましたね。夏休みと言えば、ある程度まとまった量の宿題が出る学校がほとんどではないでしょうか。宿題は子どもの課題なので、子ども自身が進んで取り組むのがベスト。ただ低学年のうちは特に、サポートが必要な場合もたくさんあると思います。
子どもの宿題に取り組む姿勢とお母さんのタイプのかけ合わせによって、手や口を出してしまいがちだったり、突き放してしまいがちだったりなどと、お母さんの関わり方の傾向が見えてくることがあります。
お母さん自身が自分の関わり方の傾向を知り、夏休みの宿題に対してどう関わるかをある程度決めておくことで、対応に迷ったりイライラしたりすることが減り、一貫した関りができるようになります。
あなたのスタイルはどれ?自分の癖を知ると軌道修正ができる
日本キッズコーチング協会ではお母さんのしつけのスタイルを、5つのタイプに分けてお話しをさせて頂くことがあります。以下簡単にご紹介させていただきます。
A.一生懸命な“てきぱきママ”
→「早くしなさい」「急ぎなさい」が口癖
B.面倒見がいい“気配りママ”
→「危ないわよ」「転ばないでね」が口癖
C.教育熱心で子ども想いの“しっかりママ”
→「いけません」「ダメよ」「こうしなさい」が口癖
D.ちょっぴり余裕のない”頑張り屋ママ”
→「もう知らない」「勝手にしなさい」が口癖
E.子どもの成長を一緒に楽しめる“共感ママ”
→「へーそれで?」「あなたはどう思うの?」が口癖
Eの共感ママのような声かけをすることで、子どもの成長を一緒に楽しみながら、自分で考える力などを伸ばしてあげることができます。
ただ、ほとんどの方がA~Dのどれかに思い当たる節があるのではないでしょうか。私はAやCの傾向が強く、意識しないとすぐに小言を言ってしまいます。
普段はEのような共感的な関わりができても、心に余裕がなくなるとA~Dのしつけスタイルに寄っていくこともあるでしょう。
自分の中にあるしつけスタイルの傾向を知っておくことで、口癖が出たときに「言い過ぎているかもしれない」と冷静になって考えられようになります。
【ステップ①】子どもの夏休みの宿題に対しての、お母さんの心の声を言葉にしてみる
ではなかなか夏休みの宿題に取り組まない子どもへはどう関わって行けばよいのか、具体的に見ていきたいと思います。まずは子どもの宿題に対して、お母さんは心の中でどういう思いを持っているのかをぜひ言葉にしてみてください。
・いつやるべきだと思っているのか
・いつまでに終わらせるべきだと思っているのか
・親に何も言われずに自主的にやってほしいと思っているのか
・できる限り手伝ってあげたいと思っているのか
・それはなぜそう思うのか…など
いろいろな考えのお母さんがいるでしょう。何となく頭にはあるかもしれませんが、一度お母さん自身の考えをまとめてみることで、自分の中にあった意外なこだわりに気づくことができ、関わり方に一貫性も生まれます。
私は日に何度も「宿題してしまったら?」と言いたくなります。理由を考えてみたら、私の中で宿題は「遊んだりする前に、朝一番に終わらせたらスッキリするから良い」と思っていることに気が付きました。
同時にこれは私がそう思うだけで、子どもは思っていないことにも気がついたので、押し付けるのは辞めることにしました。
【ステップ②】夏休みの最初に、宿題の取り組み方を親子で一緒に話し合う
上記A~Dのタイプのお母さんの場合、子どもがなかなか宿題に取り組まないと「早くしなさい」「終わらなくなっちゃうよ」「宿題終わってからじゃないとテレビは見ちゃだめよ」など、何かしら手や口を出したくなってしまうかもしれません。
そんな毎日にならないためにも、夏休み前に1度親子で宿題の取り組み方を相談してみるのがオススメです。
子どもは宿題に関してどう考えているのかを聞き、そのまま応援できるなら応援する。
計画が不十分など、サポートが必要そうであればお母さんの考えも伝えながら一緒に計画を立ててみる。
計画通りに進まない場合どうするか、お母さんはどうしたらよいか。
そこまで一緒に相談しておくことで、必要以上の手出し口出しを減らすことができますし、子ども自身も自分の行動が明確になるので行動しやすくなり、自分で決めたことへの責任感も芽生えます。
①②をやってみても、マイペースな我が子を前にすると、もどかしを感じる方もいると思います。ただ、それも成長ですので、最初に子どもと一緒に決めたらあとはぜひ信じて見守ってあげてください。