イヤイヤ期は終わっているのに「これ買って」「今すぐやりたい!」
と、欲求を全面に出す4歳児。
我慢できる子になるためにできる声掛け方法をお伝えします。
欲求を前面に出すことは成長の証。実は自律のチャンスです
成長には段階があり、2歳のイヤイヤ期が終わったと思ったら、3歳ごろから「自分でやる!」という気持ちが芽生えます。そして4歳頃には自己主張が強くなり「お菓子買って!」「このおもちゃほしい!買って」など自分の欲求をストレートに表現するようになっていきます。このように主張の仕方が変化しているのは成長しているからなんです。
そして4歳の時期は“自律期”と言って、しつけ教育ができるようになる時期でもあるんです。ルールに沿って行動できるようになったり、我慢や努力ができるようになっていきます。それは“予測脳”といって先の事を想像したり、過去の事を思う出したりできるようになるからなんです。
その予測脳が成長するタイミングは我慢を覚えるのに良いタイミング。ではどのように我慢を覚えさせてら良いのかお伝えします!
我慢を覚えるには、まずは“お約束”をできる子に!
こんなに自己主張が強いのに自律できるの?そう思いませんか。大人でも、できなかったことや新しい事を始める際に、急にできるようになることはありません。少しづつトレーニングや習慣化するために意識をするからこそできるようになっていきます。
子どもも一緒で“予測脳”が育ってきたからといって、すべての我慢ができるようになるのではありません。
例えば「お菓子買いたい!」と主張してきたときに「我慢して」と言うと更に「買って!買って!」と騒がれた経験はありませんか?これは我慢ではなく諦める事を教える声掛けになっているかもしれません。
では具体的にどのようにトレーニングしたらよいでしょうか。それは小さなことからでよいので“約束”をすることです。
“約束”とは守れたその先に良い事が待ってるから守りたいと思うんです。「○○まで待てたら、○○を買おうね」というように、約束を守れた先に楽しみを用意してあげると我慢できるようになっていきます!
4歳児を落ち着かせる魔法の言葉「ダメ!」を「いいよ!」に変えるだけ!
約束をできるようになっても、欲求がおさまらないときは言葉選びを振り返ってみて。
「これほしい!」に対して「今日はダメよ!約束したでしょ!」と言ってないですか?大人でも「これほしいな~」と口にしたとき、即「ダメよ!」なんて言われたいい気はしないのではないでしょうか?
4歳児は感情のコントロールを覚えている時期なので、ついつい口にも態度にも出てしまします。こんな時に効果的なのが“いいよ話法”です。
欲求に対して「いいよ」と声をかけるだけ!「え?約束は?」と思いますよね。そう!「いいよ」だけでなく、そのあとのゴール設定も忘れずに。
「これ買って」に対して「いいよ。ママのお買い物が済んだらね」というように“ママのお買い物後”にゴール設定をするのです。そうすることによって買ってもらえるイメージができるため、我慢ができるようになっていきます。
待つ時間も少しづつのばしていくと、待つことにも慣れてきて長い時間待てるようになっていきます。最初は5分待つことから始めて、1時間・2時間…と伸ばしていき、「明日ね」「次のお休みの日」など時間の設定でも良いです。数字がわかる子どもは「いいよ。○○円までね。」なんて伝える事で、お金の勉強にもなりますね。
頑張ったら夢はかなう!その積み重ねが努力家を育てる
“頑張ったら叶う”経験を繰り返すことによって、頑張れば目標を達成できるという発想に結び付きます。
そのためにも、大人も約束を守ることが大事。「明日買おうね」と言って約束したのに、次の日になっても子どもがその話をしてこない。そんなとき「まっこのまま何も言ってこないからいいかな…」と約束を守らなかった経験はないでしょうか?
賢い子なら「あれ?昨日約束したよね!」と思い出す子もいます。思い出したから約束を守るのではなく、双方が約束を守ることで信頼関係も築いていけるんです。
“大人も子供も約束を守る”
この経験が“頑張ったら夢はかなう”という努力家を育てるのです。そして我慢する力が養われていきます。
4歳は努力家を育てるチャンス!日常生活の中でできる事から始めてみてください。