4歳に我慢を教えたければ、欲しがるものを与えるべし
おもちゃ売り場やテレビのCMなどを見ると「あれ欲しい、これ欲しい」とにぎわいだす子ども達。欲しがる気持ちは分かっても、金銭面・収納面・しつけ面・その他いろいろ考慮すると、なかなか購入までは至らないものも多いかと思います。
実は4歳は我慢する心を育てるのに最適な時期。そして、なんと!我慢する心を身につけるには実際に買ってあげるのがいいのです。
我慢する心を育てたいなら、買わないで我慢させる方が良いのでは?と思う方もいるでしょう。
もちろん無条件で欲しがるものを買い与えれば良いというわけではありません。ちょっとしたポイントをおさえながら希望をかなえてあげることで、我慢する心が育っていきます。
願いがかなう未来を信じることができたら、自然と我慢ができる子に育つ
4歳の息子はテレビのCMを見てパウパトロールのおもちゃに一目ぼれ。「このおもちゃがほしい!今買わないと無くなってしまうかもしれないから、今買って!」と訴えてきました。
まだ誕生日もクリスマスも半年以上も先で、特にプレゼントをあげるような行事はなかったので、いつ買うのか相談することにしました。返事を保留にしている間も毎日のように「これが欲しい」とぶれない息子。そのため迷いもありましたが、結局半年以上先のお誕生日プレゼントとして先に買うことにしました。
「次のお誕生日のプレゼントは無いということを本当に理解しているのかな?他のおもちゃも先取りでどんどんほしいと言い出さないかな?」と息子を信じきれなかったのが正直なところ。
ですが親の不安はよそに「5歳のプレゼントはもうもらったから、6歳のお誕生日はこれで、7歳はこれがほしい!」と計画的に考えられるようになり、それ以上のプレゼントを先にもらおうとすることもありませんでした。
“我慢の先に願いが叶う”経験をさせることが大人のミッション
息子は最初、今すぐ買わないと無くなってしまうかもしれないから、今おもちゃを買ってほしいと訴えてきました。ですが実際に欲しい物が手に入ったという経験をしたことで、同じく今買わないと無くなってしまう“かも”しれないおもちゃを6歳、7歳のお誕生日まで我慢できるようになりました。
子どもは我慢した先に願いがかなうという経験をすることで、初めて我慢する心が育ちます。我慢できる子に育てるために大人ができることは「我慢すれば必ず願いはかなう」この”かなう”という経験をさせてあげることなのです。
4歳は時系列が分かるようになるので、予測脳という未来を予測する力も育っていきます。大人が約束を守り、我慢すれば願いはかなうという経験を積み重ねてあげることで「今我慢をしてもこのくらい先の未来には願いがかなうから待とう。」と希望をもって我慢できるようになります。
“ママは必ず約束を守ってくれる”親子の信頼関係が子どもの力をぐんと伸ばす
子どもに「これが欲しい」と言われたときは我慢する心を育てるチャンス。どう工夫しても不可能なこと以外は、ぜひかなえる前提で考えてみてください。
かなえるタイミングは次のお誕生日やクリスマスまで待てるならもちろんそれでOK。もし直近でそのような行事がない時は、お金を貯めて買う方法を考えてもいいですし、上記のようにプレゼントの前借りも選択肢の1つ。
どんな方法でもいいですし、最初は我慢する時間も短くても大丈夫です。
ただ1点だけ、必ず約束は守ってあげてください。“お母さんは必ず約束を守ってくれる”と信頼を得ることで、我慢する心が育つと同時に、諦めない心も育っていきます。