園での様子が気になって、「今日は誰と遊んだの?」「何して遊んだの?」と質問しても、返ってくる答えは「忘れた~」とか「わかんない~」ばかり。
どう過ごしているか知りたいのにとお悩みのママパパはいらっしゃいませんか?
実は私もこの悩みを抱えていました。でも、ある工夫をして話を聞くようにしたら、劇的に子どもが話してくれるようになりました。今日はその工夫をご紹介しますね!
子どもから園での様子を聞く工夫
思い出してみてください。「今日は鬼が来た!」とか「教室でウサギを飼うことになったよ!」など、子どもにとってビックニュースのときは、自ら話してきたりしませんか?このように自分の心が大きく動いたとき、人は思わず話をしたくなってしまうものなのです。
子どもがたくさん話をしないとしたら、わざわざママやパパに話すほどのことがなかっただけかもしれません。そんなときは、聞き方をちょっと工夫してみましょう。
① 目に見えたことをそのままの言葉で伝える
② 子どもの言った言葉をそのまま繰り返す
③ “うなずき”“あいづち”を忘れない
園での様子を聞く工夫の解説
どういうことか、ひとつずつ解説してみますね。
目に見えたことをそのままの言葉で伝える
園から帰ってきたわが子を観察してみましょう。そのときに気づいたちょっとした変化を言葉で伝えるだけ。
「汗いっぱいかいているね」
「指に青い色がついているね」
といった具合に“見たままの事実”を言葉にします。子どもはママやパパが自分のことをしっかり見ていてくれる、関心を持っていてくれることを嬉しく思い、その出来事について話してくれるようになります。
子どもの言った言葉をそのまま繰り返す
子どもの気持ちや使った言葉をそのまま返してみましょう。
「楽しかった」→「楽しかったのね」
という具合に。そうすることで、子どもに“気持ちを受け止めたサイン”を送ることができます。また、言っていることをそのまま繰り返すことで、子どもは自分の言っていることを確認でき、気持ちの整理ができます。
“うなずき”“あいづち”を忘れない
うなずきやあいづちをすることで、子どもに“あなたの話を聞いているよ”ということが伝わり、“認められている”と感じることができます。そうすることで、安心して話をすることができるようになります。
今日あったことを聞く中で、ママの聞きたいことを少しずつ質問してみよう
幼稚園帰宅後の娘と私の会話をご紹介します。
今日も幼稚園行けたね~あれ?制服着替えたんだね。=①
うん!お砂場の水たまりでバシャバシャしたら濡れちゃったの。
そうなんだ、濡れちゃったんだね。お砂場で遊んでいたの?=②、③
うん、お砂場でお山作ったよ!
へー!!お山かぁ~いいね!お友だちと作ったの?=③
うん、Aちゃんと一緒に作ったの!先生も一緒にしたよ
4月に入園したばかりの娘。親としては、お友だちと遊べているか気になるところ。いきなり「今日は誰と遊んだの?」と聞くよりも、こうして園であったことを聞く中で質問する方が、ずっとスムーズに答えてくれました。
“ママやパパが見ていてくれる”と感じた子は、自信を持った子に育つ
園で先生やお友だちと楽しく過ごしている様子が分かれば、ママやパパも嬉しいし、ホッとしますね。けれど、園での生活は、ときにはお友だちとけんかしたり、先生に叱られたりすることもあるかもしれません。
そんなときも、ただただ話を聞くようにすると“自分のことを気にしてくれている”“見ていてくれる”と安心し、愛されていると感じられるでしょう。そうすることで、ネガティブな感情も整理され、心が安定します。
心が安定すると自己肯定感が育ち、自分の存在に自信を持てるようになりますよ。
悩めるママパパの参考になれば嬉しいです!