うちの子、片づけようとすると「全部、大事!」って言って捨ててくれないんです!!
小さなお子さんがいるママが一度は悩むことかもしれませんね。
今日は幼児を対象に、その対処法をお伝えしたいと思います。
捨てるものではなく、残したいものを選ばせよう
捨てるものを選ぼうとすると、どうしても大人は“使っているか、いないか”の使用頻度、“使えるか、使えないか”の機能面に注目しがちです。
けれど、幼児は違います。“今自分にとって大切か、大切じゃないか”という感情だけで判断するのです。
だから、どうしても親は子どもが使っていないおもちゃや折り紙で作ったものが目について「いるの?いらないの?」と聞いてしまい、子どもは「全部いる!!」となってしまうのです。
そんなときは、捨てるものを選ぶのではなく、残したいものを選ばせてみましょう。
幼児は“今”を生きているから片づけが得意
「この絵本は未来の自分の子どものためにとっておこう」
「この間、あのおもちゃ捨てて後悔したからとっておこう」
なんていう幼児はまずいません。後先を考えず、目の前の出来事を目一杯楽しむことができるのは幼児の特権です。
個人差もありますが、時間の概念は小学校中学年くらいから育つと言われています。幼児は、今この瞬間に感じたことが全て。だから、今自分に必要なものを選ぶのが上手!とっても片づけ上手なのです。
大人は過去も未来も見ることができるため、親は子どもが残さないと決めたものに口を出したくなります。けれど、それは子どもの片づけ意欲を削いでしまう原因になりかねません。親がとっておきたい場合は、親のものとして管理するようにしてくださいね。
こっそりおもちゃを捨てる前に、子どもの話を聴いてみよう
わが家の末っ子は、まさに今、全部大事!とっておく!の時期です。リビングには彼女の取っておきたい折り紙やブロックなどが積み重なっていました。
その様子を見ながら、キレイ好きの夫は「遊んででないおもちゃは、こっそり捨てちゃえばいいんじゃない?!」なんて言っていましたが、そこは私がライフオーガナイザーの名にかけてストップ!
モノに関する価値観は人それぞれ。勝手に処分するのはもめごとの元ですからね(汗)
とはいえ、夫の不満もわかるのでクリスマス前に一度全部出して整理することに。整理が進む中、彼女は困ったような顔をしながら一つのおもちゃを差し出してきました。それは全く遊んでいないもの。けれど、手放すのには躊躇した様子が見えたので、作業の手を止め話を聴きました。
「これね、あわてんぼうのサンタさんが幼稚園に持ってきてくれたやつなの…」
どうやらもらったばかりのおもちゃを手放すのは悪いと思った模様。娘の気持ちを受け止め、もらったものに感謝をしてから手放す方法があることを伝えたところ、娘はほっとした顔で「ありがとう~!」と手を合わせながら、おもちゃとさよならすることができました。
自分の気持ちを大切にできる子は、人の気持ちも大切にできるようになる
5歳くらいになると、相手の気持ちを理解するために、相手の立場になって考えるという共感脳が発達してきます。この共感脳が思いやりにつながります。
そのためこの時期は、お手紙や折り紙をくれたお友達の気持ちを想像して、それらを手放すことが難しくなるかもしれません。「残したい!」と子どもが決めたときは、「そう、それが大切なのね」と気持ちを尊重してあげてください。
そうやって自分の気持ちを大切にしてもらった子は、子は、周りの人の気持ちも尊重でき、大切にできるようになりますよ。