アメリカ・オレゴン州から、インターナショナルな子育てについて発信してくれているエルティングさん。国際結婚や2つの文化圏での子育て事情の違いなど、読んでいて「分分、なるほど!」となる記事を書いてくださっています。
今回はそんな孝子さんに、いろんなお話を伺っちゃいました!
海外から見つめる日本と、海外で日本人でいるということ
まずは簡単な自己紹介をお願いいたします
こんにちは、エルティング孝子です。オレゴンのポートランドという町で、着物の着付けと茶道の講師をしています。人と関わるのが大好きで、現地で日経女性のコミュニティ運営もしています。
編集(以下編):今のお仕事に疲れた経緯を教えて下さい
エルティング(以下エル):元々両親の経営する保育園で保育士をしていたんですが、国際結婚をして渡米。アメリカで生活していく中で、自分の中の日本人の部分というのをたくさん発見することができたんです。
自分は日本人としてのアイデンティティを持ってして、アメリカで何ができるのか?と自問自答していく中でたどり着いたのが、日本にいるときから習っていた着付けと茶道だったんです。これをアメリカでも広めていきたい、と思うようになりました。
キッズコーチング®に関して言えば、双子が2歳になってから激しい行動が理解できずに育児迷子になったことと、やはりふたつの国にルーツを持つ子どもたちを、どう導いていくのがよいのかと迷ったことがきっかけで学び始めました。
保育のプロという自信を、異国の地で自分の子どもに打ち砕かれて
編:異国の地での子育ては孤独なこともあったかと想像できるのですが、実際いかがでしたか?
エル:夫婦双子が2歳くらいまでは、心から楽しんで育児ができていたんです。でも2歳を過ぎたあたりから、だんだん息子のほうの行動が激しくなりだして、お友達におもちゃを投げたり、無理やり取ったり、押したりするようになり、厳しく注意することが増えていきました。
でもその一方でとても繊細な面があり、厳しくしすぎたのか3歳くらいから自分を傷つけるような言動をするようになってしまったんです。
編:それは大変!具体的には?
エル:「僕なんかいなくたっていい!」というような言葉だったり…、壁にぶつかってみたり…。3歳なので大きな怪我にはならないのですが、見ていて不安が募りました。
私の場合、自分が保育士だったことも影響したのかと思います。多くの子ども達を見てきて、自分は保育のプロだという自信があったんですね。でもそれが自分の子どもには通用しなかった。
実家からも遠く離れた異国の地で、頼れる人もおらず、わらをもすがる思いで取り寄せて読んだのが、キッズコーチングの本だったんです。
異国で子育てするママたちの力になりたくて講師活動を始める
編:そこから本格的に学ばれて講師にまでなられたんですね
エル:そうなんです。今では元々持っている日本人女性コミュニティの中で子育て相談や講座をしたり、オンラインで資格認定講座もやっています。私は異国の地に定住しているので、同じような環境の方の気持ちが理解できるし、ひとりじゃないよとお伝えしたくて。
編:ままとこのライターになられたのも、同じようなお気持ちからでしょうか
エル:そうですね、やっぱり同じような環境の方のお役に立ちたい、という気持ちと、あとは書いて表現したい!という気持ちが自然にあったんですよね。
編:昔から書くのはお好きだった?
そうですね、書くのは好きでした。こうやって記事の形で出す、というのは経験ありませんでしたが、作文とか、そういうのは好きでしたね。だから我が家の状態や私の経験をお話することで、誰かのお役に立てるなら嬉しいなって。
最近は日常生活で「あ、これ記事になるな」って思ったりするので、そういうときはすぐにメモに書き留める習慣が付きました(笑)
ままとこは自分と向き合い、仲間の温かさを感じる場
編:エルティングさんの記事はアメリカの子育て事情なども分かり、日本とこんなに違うのか!というお声を沢山いただきます
エル:そうなんですね!本当に違うんですよ、寝かしつけひとつとっても、日本では添い寝が当たり前なのに、アメリカでは自立のために一人で眠らせつのが一般的だったりしますしね。
編:そんなエルティングさんにとって、ままとこネットでの活動はどんなものなんでしょう?
私の場合、まずは書くことで自分の気持を向き合っている部分があります。すごく腹がたった!という経験でも、書いているうちに俯瞰で見ることができ「あ〜そういうことだったのね」と納得したり。あとはもちろん、ライター仲間と繋がれる大切な場所ですね。同じ目的で繋がった仲間なので、話していても気持ちがいいし、とても楽にいられる場所です。
編:そんなふうに温かい場所として認識してくださってるのは嬉しいです。では最後に読者の方へメッセージをお願いします!
子育ては十人十色。迷うことも悩むこともあるかもしれません。そんなとき、ままとこネットをのぞいてみてください。子育てのヒントが得られます。
5歳の双子育児真っ最中の私も、ままとこネットに助けられています。たとえ日本を離れて子育てをしていても、1人じゃないですよ。
アメリカで着物や茶道を広めながら、コミュニティの中心として精力的に活動していらっしゃるエルティングさん。精力的な活動の裏で、子育てで悩んだ時期があったのですね。
その温かくて広い心で、キッズコーチングもどんどんアメリカンい広めちゃってください!今後とも宜しくお願いします♪