気持ちの切り替えに時間がかかってしまう子どもへの関わり方

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気持ちの切り替えるスピードは、生まれ持った性格によって全然違う

“ちょっとしたことがきっかけで、火が付いたように子どもが泣いたり怒ったりし始めた”子育て中の方なら1度は経験があるではないでしょうか。

我が家の次男も2歳頃はよく、自分で取りたかったコップを私が先に取ってしまったなど「そんなことで!?」と思ってしまうような些細なことで、大泣きしていました。

大泣きしても数分でケロッと気持ちを切り替えられたら良いのですが、中には2時間も泣き続ける子もいるので、お母さんからどうしたら良いか困っているというご相談を頂くこともあります。

気持ちの切り替えにかかる時間は、生まれ持った性格(気質)が関係していることもあるので、気質の特徴を知ることで対応が見えてくる場合があります。

サプライズは不要。不安や不満を抱えやすい子は“いつもと同じ”が安心できる

気持ちを切り替えるのに時間がかかってしまう子は、そうでない子に比べ、生まれつき少し不安や不満を抱えやすい傾向があります。

普段の日課とは違うことが起こったり、急な予定変更があったりすると、不安になったり、すんなり受け入れられなかったりすることがあるのです。

大きくなるにつれて、言葉で自分の気持ちを説明できるようにもなってきますが、小さいうちは特に、思いをうまく伝えるのは難しいもの。表現できない思いを、泣いたり怒ったりという形で表出しています。

このタイプの子には、心が落ち着く状況を作ってあげるのがおすすめ。

・なるべく毎日の動きを同じにする

・あらかじめ、予定を伝えておく

・予定の変更があり得る場合は、それも併せて伝えておく

このようにできるだけ突発的なことが起きないように事前に説明をしたり、環境を整えてあげたりすることで、泣いたり怒ったりする頻度を減らすことができる可能性があります。

短所は長所でもある。一度長所に見えたら、その後の見え方が変わっていく

嫌なことがあると、泣き叫んで気持ちの切り替えに少し時間がかかってしまう子も、視点を変えると

・「自分はこうしたい!」という意思を明確に持っている

・「今は嫌な気持ちである」ということを周りに伝えることができる

・粘り強さがある

こんな風に長所として捉えることもできます。

そうは言っても、泣き叫ばれている最中だったら特に「そう捉えるのは難しい」と感じることも、もちろんあるでしょう。

それでも一度少し心の余裕があるときに、意識して長所として視点から見る練習をしてみることで“困った”だけじゃなく素敵なところも見えるようになっていきます。

どうしたら良いか分からなくなったときは、7秒ハグ®

子ども自身もお母さんを困らせたくて泣いているのではなくて、本当にどうして良いか分からず戦っています。毎日戦いながら、少しずつ自分の中で気持ちの折り合いのつけ方を学んでいっているのです。

一朝一夕で身につくものではないので、お母さんも根気がいりますし、ときには辛くなることもあるでしょう。なすすべがなくて、途方に暮れてしまうこともあるかもしれません。

そんなときはぜひ「頑張っているね、大好きだよ」という気持ちを込めてぎゅ~と7秒ハグをしてみてください。

6秒以上ハグをすることで、お母さんからも子どもからも幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシンが分泌されると言われています。オキシトシンにはいろいろな効果があると言われていますが、ストレス状態を軽減させて心を落ち着かせてくれる効果もあるので、少しずつ気持ちが落ち着いていきます。

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この記事を書いた人

あおのともかのアバター あおのともか ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

親子に寄り添い笑顔を引き出す子育て講師。キッズコーチング®Emi-Sachi代表。

子育てに悩みは絶えないかもしれない。それでも1度きりの子育て、1度きりの子ども時代を少しでも幸せな日々にしてほしい。そんな思いから“365日大好きがあふれる幸せな日々に”を理念に、毎月子育て講座、個人セッションを開催中。

趣味は子どもの服作り。ブラックチョコをお供にブラックコーヒーを飲むのが至福のひととき。元看護師/mamagirlライター/4児の母

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